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平成13年度シンポジウム 分子複合系の構築と機能  75-75
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スカンジウムイオンを触媒とするフラーレンの電子移動酸化反応
福住 俊一, 森 久容, 大久保 敬, 今堀 博, 末延 知義, 伊藤 攻, 荒木 保幸
1) 阪大院工
2) 東北大多元研
3) CREST
フラーレンは、一般に電子受容体であり、電子供与体としては作用しない。それらの電子移動酸化には強力な酸化剤が必要となる。C60に光照射することで得られる三重項励起状態(3C60*)は、基底状態に比べて電子供与性が増すが、それでもなおC60の電子移動酸化に適用可能な電子受容体は限られる。本研究では比較的弱い電子受容体であるp-ベンゾキノン類によるフラーレンおよびその誘導体の光電子移動酸化反応が、高い電子移動触媒活性を有するスカンジウムイオン1)を触媒として用いることで可能となることを初めて見いだし、その触媒作用機構について検討した。

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