| | 福住 俊一, 藤井 義則, 稲田 理, 大久保 敬, 伊東 忍, 末延 知義, 今堀 博 |
| | | ジヒドロニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)は、生体内の電子伝達を司る重要な補酵素で、その近傍にZn2+イオンが存在することがわかっている。これまでNADHモデル化合物である1-ベンジル-1,4-ジヒドロニコチンアミド(BNAH)を用いて数多くの研究がなされているが、その酸化還元過程に及ぼす金属イオンの役割については不明な点が多い。本研究では、Sc3+存在下、NADH類縁体と種々のカルボニル化合物との環化付加反応が進行することを初めて見い出した。NADHモデル反応における金属イオンの触媒作用機構について報告する。 | | | |