| 耐久性キラルルイス酸触媒の創製— DBFOX/Phの亜鉛錯体
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| | | | 既に、R,R-ジベンゾフラン-4,6-ジイル-2,2'-ビス(4-フェニルオキサゾリジン)(以下DBFOX/Phと略称する)のニッケルアクア錯体が、3-クロトノイル-2-オキサゾリジノンとチオールとの反応を効率的に触媒し、高収率、高エナンチオ選択性でチオール共役付加体を与えることを明らかにしてきた。DBFOX/Phのニッケルアクア錯体が、ニッケルイオン上での配位子交換速度が速やかに起こるため、ニッケルイオンに強く結合する強配位性求核剤として知られているチオールに対して著しく高い耐久性を示し、上記の反応を可能にしたと思われる。 | | | |