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平成13年度シンポジウム 分子複合系の構築と機能  68-68
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微量ポリエーテル化合物の構造解析と作用及び構造活性相関に関する研究
安元 健1), 佐竹 真幸2)
1) 日本食品分析センター
2) 東北大院農
単細胞藻類の渦鞭毛藻によって生産されるciguatoxin(CTX)やbrevetoxin(BTX)は、電位依存性ナトリウムチャンネル(VSSC)と特異的に結合し、チャンネルの脱分極を阻害する。これらの化合物は、梯子状に連結したエーテル環構造を特徴とし、ポリエーテル化合物と呼ばれている。渦鞭毛藻からは、CTXやBTXの他にも多数のポリエーテル化合物が単離構造決定され、生体膜機能の解明に必須な研究試薬となっている。新たな活性を有する新規な海産ポリエーテル化合物の探索と構造解析は、生体膜機能解明に向けて重要な課題である。そこで、国内外で赤潮を形成し、魚類の大量斃死を引き起こしている渦鞭毛藻Gymnodinium mikimotoiが生産する強力な細胞毒性ポリエーテル化合物gymnocin類の化学構造を解明することを目的とした。

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