| 膜結合性低分子が形成するイオンチャネル様複合体の構造
|
| 松森 信明1), 松岡 茂1), 永楽 哲嗣1), 山路 奈保子1), 大石 徹1), 村田 道雄1) |
| | | アンフォテリシンB(AmB,1)は、現在でも真菌による感染症治療に広く使われている重要な医薬である。その抗真菌作用は主に真菌細胞膜に存在するエルゴステロールを認識してチャネル複合体を形成することによって発現されるとされているが、複合体の機構はほとんど分かっていない。複合体の構造を正確に決定するためには、膜中における複合体を安定化することおよび複合体中の各AmB分子を区別することが重要である。そこで、本研究ではAmB分子同士を化学的に連結させた二量体(2∼4)を調製し、チャネル構造の解明を試みた。 | | | |