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平成13年度シンポジウム 分子複合系の構築と機能  54-54
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C60ジケトン誘導体と芳香族ジアミンとの反応
フラーレンの高度官能基化による高分子誘導体への展開

岩松 将一1)2), 村田 静昭1)2)
1) CREST
2) 名大院環境学
フラーレンに2つ以上の反応種が付加する場合、一般に多くの位置異性体を生ずる。従って、フラーレンを用いた複合系の構築において、複数の官能基団を位置選択的に導入する手法の開発は重要な課題である。C60とパラジウムメタラサイクル錯体との環状付加反応、光異性化反応により得られるビス(フレロイド)は、酸化により位置選択的な炭素-炭素結合開裂を起こしジケトン誘導体1を与える。[1][2] 今回我々は、1と芳香族ジアミンとの反応が1:1付加体を単一の化合物として収率良く与えることを見出し、2つの官能基グループを位置選択的に導入することに成功したので報告する。

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