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平成13年度シンポジウム 分子複合系の構築と機能  45-45
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極性有機微結晶分散系『液·晶』の電場配向挙動
小野寺 恒信1), 吉田 睦1), 岡添 聡1), 藤田 賢志1), 笠井 均1), 岡田 修司1), 及川 英俊1), 福田 隆史2), 松田 宏雄2), 中西 八郎1)
1) 東北大·多元研
2) 産総研
近年, ナノ構造体のサイズに依存した物理·化学現象に注目が集まっている。我々は, 広範なπ-共役系有機化合物の簡便な微結晶化手法として再沈法を確立し, 有機微結晶の光学特性を中心とした様々な基礎物性の評価,その材料化についても検討を重ねてきた。これまで, 再沈法により得られる微結晶分散系は“全体としては光学的等方性を有するものの, 個々の微結晶は結晶の性質を示す”という特色から『液·晶』系と見なし, 外場によるスイッチング·表示素子としての応用を検討している。特に二次の非線形光学材料として応用が期待されるDAST(4'-Dimethylamino-N-methylstilbazolium p-toluenesulfonate;Figure 1)に注目して, 巨大双極子モーメントを有する微結晶分散系を作製し, 低電場印加による可逆的な配向応答挙動を報告している。さらに交流電場印加により電気泳動を低減させ, 吸光度変化率の向上も達成している。

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