TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


内分泌かく乱物質 第1回 領域シンポジウム  53-58
[Image PDF (3284K)


植物エストロジェンと環境ホルモン
—植物エストロジェンから環境ホルモン問題を切る。—

香山 不二雄1)
1) 自治医科大学保健科学講座
生物は人工の内分泌かく乱化学物質に触れる以前から自然界に存在するホルモン様物質(植物エストロジェン)を摂取してきた。そして進化の過程で植物エストロジェンの暴露に対して適応し、植物エストロジェンが生理的に重要な役割を果たすようになった可能性がある。内分泌かく乱化学物質の健康リスク評価をする場合、食事より吸収される植物エストロジェンの存在は、レセプターへの親和性が弱くとも存在する量を考慮すると、無視する事はできない。本研究では内分泌かく乱化学物質の問題を植物エストロジェンと人工の内分泌かく乱化学物質との比較から解明して行こうとしている。

[Image PDF (3284K)

Copyright (c) 2002 科学技術振興事業団