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内分泌かく乱物質 第1回 領域シンポジウム  21-36
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細胞内シグナル伝達を攪乱する化学物質の新しい分析法
梅澤 喜夫1)
1) 東京大学大学院理学系研究科
環境中にはさまざまな内分泌攪乱化学物質(Endocrine Disrupting Chemicals, 以下EDC)が存在することが報告されており, ヒトの精子数減少や乳ガン増加などの一因と推測されている. このヒトの生体内恒常性を乱す原因は, “外因性化学物質の異常なホルモン制御によるホルモンの合成異常, その貯蔵もしくは放出の異常, その輸送あるいはクリアランスの異常, 受容体の識別あるいは結合の異常, 受容体結合後のシグナル伝達過程の異常”として説明されている. このような諸過程の異常を分子レベルで原因解明することは, 化学物質の毒性の決定や予防, さらには治療法の研究に多大な情報を提供するため, 各種EDCに対する作用機序を解明するための体系的研究を早急に実施せねばならない.

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