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戦略的基礎研究推進事業 平成7年度採択研究課題 研究終了報告  665-674
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画素の小さいX線検出用CCDの開発
常深 博1)
1) 大阪大学大学院理学研究科
X線はその波長が短いために、光電吸収が起こると一つのX線光子が一度に多数の一次電子を発生し、その電子数はX線のエネルギー(波長)に比例する。これを精密に測定することを目指す。こうして、CCDによりX線検出を行うと、X線の強度とそのカラー(波長)、更にその入射位置や直線偏光度なども同時に測定できる。そこで、可視光検出に使われるCCD素子に比較してはるかに厚い空乏層を持ち、小さな画素で入射位置の測定精度を向上すると共に、低雑音化を計り、偏光測定やエネルギー測定の精度を高める。これにより、効率の良いカラーX線撮像装置を目指す。また、宇宙環境を念頭に置き、高い放射線レベルによる損傷が起こった場合に、適切に対応できるようにする。

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