| | | | | X線はその波長が短いために、光電吸収が起こると一つのX線光子が一度に多数の一次電子を発生し、その電子数はX線のエネルギー(波長)に比例する。これを精密に測定することを目指す。こうして、CCDによりX線検出を行うと、X線の強度とそのカラー(波長)、更にその入射位置や直線偏光度なども同時に測定できる。そこで、可視光検出に使われるCCD素子に比較してはるかに厚い空乏層を持ち、小さな画素で入射位置の測定精度を向上すると共に、低雑音化を計り、偏光測定やエネルギー測定の精度を高める。これにより、効率の良いカラーX線撮像装置を目指す。また、宇宙環境を念頭に置き、高い放射線レベルによる損傷が起こった場合に、適切に対応できるようにする。 | | | |