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戦略的基礎研究推進事業 平成7年度採択研究課題 研究終了報告  65-83
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「汎生物高速遺伝子同定法の開発と遺伝的背景を支配する遺伝子群への応用」
林崎 良英1)
1) 理化学研究所ゲノム科学総合研究センター
あらゆる生命現象の本態解明を目指す基本的戦略の最も重要な研究方法のひとつとして、すべての遺伝情報の総体である全ゲノムをスコープにいれ、表現形質とその原因遺伝子を結び付けるための高速ゲノム解析技術をベースとした研究を総括的に行う必要があり、また、近年、急速な進歩を遂げているゲノムプロジェクトにおいて、2001年2月にヒトゲノムの全塩基配列(ラフドラフト)が発表され,その他の生物のゲノム塩基配列も解明されつつある。我々の研究室では、制限酵素の認識サイトをランドマークとし、ゲノム上の2000以上の座位を同時に検出するrestriction landmark genomic scanning (RLGS) 法を開発し、それをベースとして任意の生物の任意の突然変異体の原因遺伝子を高速に単離する事を目的とした第一世代のRLGSポジショナルクローニング法を確立してきた。本研究プロジェクトにおいても、新世代の高速ゲノム解析技術が不可欠であると判断し、高速に塩基配列を決定するシステム、高速にゲノムの多数の座位(転写単位)をスクリーニングし、標的の遺伝子を同定する技術開発を目標とし研究を進める構想を立てた。

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