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戦略的基礎研究推進事業 平成7年度採択研究課題 研究終了報告  279-309
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超構造分子の創製と有機量子デバイスへの応用
雀部 博之1)2)
1) 千歳科学技術大学光科学部
2) 理化学研究所
トポロジカルに構造制御された分子を“超構造分子”(Hyper Structured Molecules: HSM)と定義する。超構造分子に電荷分布の非対称性、反応性·電子移動·エネルギー移動の異方性等を付与し、光機能·電子機能に量子効果を発現させることを目指した。一方、トポロジカルに設計されたπ電子系は、結合切断·電子授受をトリガーとして分子内でスピン整列し高スピン状態を実現する。このような高スピン分子を対象に分子内に組み込まれた配列制御部位の示す自己集積能によって超構造体を形成し、“量子スピン素子”(Quantum Spin Device) の創製を目指した。本研究では、超構造分子や超構造体を設計·合成し、超構造分子による量子ドット·量子細線等の光機能性量子効果デバイスの創製、超構造体内でのπ-トポロジー制御による量子スピンデバイスへの展開を目標として、理化学研究所を中心とする「超構造分子グループ」及び東京大学を中心とする「有機量子スピン素子グループ」(菅原 正リーダー·東京大学大学院総合文化研究科)の2グループ構成の研究体制をとった。

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