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戦略的基礎研究推進事業 平成7年度採択研究課題 研究終了報告  137-150
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カルシウムシグナル研究の先端的手法による展開
飯野 正光1)
1) 東京大学大学院医学系研究科
カルシウムは、収縮、分泌、発生·分化、細胞増殖、免疫から学習·記憶まで極めて多彩でかつ重要な細胞機能を制御するシグナル分子である。細胞外から流入したり、あるいは細胞内ストアから放出されるカルシウムの細胞内濃度は、精緻な制御機構によって目的に応じた空間分布と時間変化をするように調節される。カルシウムシグナリングに関与する分子群については断片的な情報が得られているが、それらがどのように協同的に働くか、また生理的な構築を維持した細胞系における機能については未知の領域が広がっている。
本研究では、二光子励起法、カルシウムストア内腔のカルシウムイメージング、ケージド化合物法、ジーンターゲティング法などの先端的研究方法を組み合わせることにより、シナプス可塑性、分泌、免疫および収縮制御といった重要な生理機構におけるカルシウムシグナルを細胞と組織レベルで追究する。これによりカルシウムシグナル研究を飛躍的に発展させる先駆的·独創的なプロジェクトである。(初年度申請書より)

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