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第2回公開シンポジウム予稿集 「脳を創る」  33-33
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海馬のシータ位相歳差は必要か?多様な入力の時間特性に対する記憶貯蔵能力の検証
佐藤 直行1), 山口 陽子2)
1) CREST
2) 理研
われわれは海馬シータリズムの位相歳差活動が時系列パターンの記憶貯蔵に関与することを示してきた。本研究では時系列入力の時間スケールが様々に変化した場合、記憶可能な範囲がどの程度なのかを計算機実験により解析した。その結果行動的に期待される多様で広範な時間スケールについて貯蔵が可能なことがわかった。これは通常のrate codingでは不可能であった。以上より位相歳差は海馬の記憶に必須なダイナミクスであると結論される。

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