| 前頭連合野の行動ルール変換におけるドーパミンD1受容体の関与
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| | | | 行動切り替えにおけるドーパミンの役割を調べるために、1頭のサルに眼球運動性の報酬に基づいたルール変換課題を訓練した。この課題では、ブロックによって赤、あるいは緑の視覚刺激が報酬と結びついており、サルは今どちらの刺激が報酬と結びついているかを自分でモニターし、ルールにしたがって切り替えなければならない。この課題を遂行中のサルの背外側前頭前皮質にドーパミンD1受容体阻害剤であるSCH23390を局所投与したところ、一部の力域で、行動を切り替えるまでに多くの試行数を要する固執障害が見られた。このことは前頭連合野のドーパミンD1受容体が行動のルール変換に関与する事を示唆する。 | | | |