| タイミング依存のシナプス学習による神経活動レベルの自動調節 -時続発火と同期性
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| 加藤 英之1), 北野 勝則2), 深井 朋樹2) |
| | | シナプス効率の変化の方向と程度が、シナプス前細胞と後細胞の発火の順序と時間的隔たりに依存する可塑性がさまざまな脳の部位で見つかり、その学習効果に注目が集まっている。我々はこの学習を(1)確率過程理論に基づく解析的計算、(2)生理的に妥当な神経モデルに基づく大規模ネットワークシミレーション、という二つの相補的な方法で調べ、[1]この学習規則のあらゆるバリエーションの学習効果を正確に予測できる方法論と、[2]この学習でネットワークが同期発火の伝播に基づく一時記憶装置の機能を自ずと獲得することを示した。 | | | |