JST200209 : 「脳を知る」・「脳を守る」合同シンポジウム要旨脳の機能とその異常 27-27

代謝型グルタミン酸受容体の生理機能に対しクラスター化分子Homerが及ぼす作用

阿部秀樹²⁾, 久保義弘¹⁾²⁾

1) 東京医歯大院
2) CREST·JST

代謝型グルタミン酸受容体(mGluR1)が発現系により異なる応答特性を示したことから、我々はmGluR1の機能が受容体の構成や状態により異なる可能性を測定した。その分子基盤を明らかにするため、HEK293細胞を発現系として「mGluR1をクラスター化させるHomer 1c、もしくはそのsplicing variantでクラスター化能力を欠くHomer 1aの共発現が、mGluR1の受容体機能に及ぼす作用」を細胞内Ca2+濃度を指標として解析した。本発表では、(1)グルタミン酸に対する用量応答関係、(2)グルタミン酸応答の立ち上がり速度、(3)Gd3+応答、に着目しHomerの及ぼした作用を報告する。