| | 高田 達之1)2), 飯田 桂子2), 赤坂 甲治3), 安江 博4), 鳥居 隆三5), 辻本 豪三6), 平良 眞規2)7), 木村 博1)2) |
| 1) 滋賀医大·放射線基礎 2) CREST·JST 3) 広島大·理·遺伝子 4) 畜産試験場 5) 滋賀医大·動物実験施設 6) 国立小児医療研究センター·薬理 7) 東大·院理·生物科学 |
| | トランスジェニック(TG)マウスを用いた領域特異的遺伝子の発現解析においてポジションエフェクトが問題となり、発現が一様ではない場合がある。そこでクロマチン境界を形成するとされる、ウニ由来のインシュレーターを利用して、領域特異的な発現を行うシスエレメントの機能をできるだけ正確にTGマウスにおいて再現できうるかを調べた。その結果マウスの胚盤胞においては、ポジションエフェクトを解消し、導入遺伝子の正確な発現が行えるという結果を得たが、胎仔期においては胚盤胞期において観察されたようなインシュレーターの顕著な効果は認められなかった。すなわち今回使用したインシュレーターは発生に伴いその機能が変化する可能性が示唆された。 | | | |