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「脳を知る」・「脳を守る」合同シンポジウム要旨 脳の機能とその異常  25-25
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アフリカツメガエル胚における頭部オーガナイザー遺伝子群の網羅的検索と発現パターンと機能解析
柴田 幹士1)2), 伊藤 万里2), 大森 慎也2), 信賀 順1)2), 平良 眞規1)2)
1) 東大·院理·生物科学
2) CREST·JST
アフリカツメガエル胚の前方内中胚葉領域cDNAライブラリーから、頭部オーガナイザー遺伝子を網羅的に検索した。ランダムに選択した1039クローンの部分的塩基配列を決定したところ、754の独立クラスターを形成した。発現パターン解析を行った198のクラスターから、4つの頭部オーガナイザー遺伝子が単離された。単離された遺伝子の一つはXenopus crescentであり、frizzled様ドメインを有する分泌性因子であった。crescentの発現は、Xlim-1,Ldb-1,Siamoisによって協調的に上昇した。Crescentを背側に発現させると、頭部が拡大し、体軸が短縮した。CrescentとNogginを腹側に共発現させると、異所的な頭部を誘導した。更に、CrescentはXwnt-8の活性を阻害した。以上のことは、Crescentが後方化因子としてのWntを阻害することを示唆する。更に、Crescentは体軸伸長を阻害することから、Crescentは細胞運動に関わるWntもまた阻害する可能性が示唆された。

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