| アフリカツメガエル発現クローニング法を用いた前方神経外胚葉由来神経化因子の検索
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| 長田 真一1)2), 大森 慎也1)2), 稲森 雅子1)2), 平良 眞規1)2) |
| 1) 東大·院理·生物科学 2) CREST·JST |
| | BMPシグナルの不活性化により、外胚葉細胞がどのように神経組織へと分化していくのかについては不明な点が多い。我々は、アフリカツメガエルの発現クローニング法を用い、神経外胚葉由来の神経化因子を検索した。前方神経外胚葉特異的cDNAライブラリーから200個のプール(計約40000クローン)を作製し、各プールから合成したmRNAを1細胞期胚の動物極に微量注入した。胞胚期に外胚葉外植体を切り出し、尾芽胚期に汎神経マーカーであるnrp-1の発現をRT-PCR、またはin situハイブリダイゼーションで調べた。その結果、200プールのうち、21プールにnrp-1の発現を誘導する活性を検出した。この発現スクリーニングの詳細な結果と、得られた分子の神経化、脳におけるパターン形成との関わりについて報告する。 | | | |