| アラキドン酸5-リポキシゲナーゼの細胞内局在と移行に関する解析
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| 花香 博美1)2), 和泉 孝志1)3), 清水 孝雄1)2) |
| 1) CREST·JST 2) 東大院医 3) 群大医 |
| | ロイコトリエン(LT)合成系路の初発酵素である5-リポキシゲナーゼ(5-LO)は、アラキドン酸から2段階の反応を触媒し、LTA4を合成する。5-LOは細胞により細胞質と核質における局在の割合が異なり、細胞がカルシウム上昇などの刺激を受けると膜(特に核膜)に移行することが報告されている。だが、5-LOの細胞内局在と膜移行のメカニズムに関しては不明な点が多い。我々はEGFPと野生型又は変異型の5-LOとの融合タンパク質(GFP-5LO)を用いて細胞内局在の制御機構を見いだした。また、GFP-5LOを安定的に発現させたCHO-K1細胞において、さまざまな刺激による経時的な5-LOの膜移行を解析し、カルシウム増加やストレス刺激による核外輸送と核膜移行の機構を見いだした。 | | | |