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「脳を知る」・「脳を守る」合同シンポジウム要旨 脳の機能とその異常  22-22
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脂質メディエーター合成諸酵素の脳内局在に関する免疫組織化学的検討
島田 厚良1)2), 岸川 正大1)2), 清水 孝雄2)3)
1) 愛知コロニー
2) CREST·JST
3) 東大院医
ホスホリパーゼA2(cPLA2)、ロイコトリエンC4水解酵素(LTC4S)、ロイコトリエンA4水解酵素(LTA4H)、5-リポキシゲナーゼ(5-LO)のマウスにおける脳内局在を知るために、免疫素織化学的染色を行った。cPLA2は小脳プルキンエ細胞に強く発現し、LTC4Sは視床下部の室傍核·視索上核·後室周囲核の神経細胞および互いの核を結ぶ軸索線維束に、それぞれ極めて選択的に局在した。LTA4Hは、脳室系周囲·後索核·小脳皮質·脳神経核と線維束を主体に神経細胞に局在し、まれに大脳皮質神経細胞が陽性であった。5-LOについては淡い陽性像が白質に見られた。以上、脂質メディエーター合成諸酵素がニューロンに発現していたのは興味深い。

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