| 低次元金属·超伝導体の超異方性強磁場効果(1) —ルテニウム酸化物·ルテニウム共晶体の界面超伝導—
|
| | | | 超伝導状態は、電子系が織りなす秩序状態のうちで、もっとも量子効果が顕著に現れた例です。殆ど全ての超伝導体は、反対向きのスピンを持つ電子が対を組むスピン一重項超伝導状態であるのに対し、層状ルテニウム酸化物超伝導体Sr2RuO4では、同じ向きのスピンをもつ電子が対を組んで、スピン三重項超伝導が実現していることが、実験的に確定的になりました。同時に、この物質は多くの興味深い性質を示すことも分かってきました。 | | | |