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「極限環境状態における現象」研究領域シンポジウム  1-4
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準結晶の創製とその物性
蔡 安邦1)
1) 物質·材料研究機構材料研究所
準結晶は1984年、高温伝導体と並ぶ物理学を覆す歴史的な発見の一つであるが、決定的な応用が見つかっていないため、超伝導ほど盛んに研究されていなかった。特有な対称性と非周期構造に由来する新奇な物性が秘められていることは間違いないが、それを裏付ける証拠は少なかった。従って、準結晶は構造的に新しいと考えられていたが、必ずしも新物質として一般的に認められていなかった。本研究では準結晶構造を持つ新規な金属材料を開発し、単準結晶を育成しそれを用いて構造·物性を総合的に解明し、準結晶を新物質として確立することを目的として戦略的基礎研究をスタートした。以来、5年間研究を進めて来て、得られた主な成果を以下に項目ごとにまとめる。

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