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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  6-6
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網膜における軸形成と領域特異的視神経投射の分子機構
野田 昌晴1)
1) 岡崎共同研究機構基礎生物学研究所
網膜における領域特異化は視神経の視蓋へのトポグラフィックな投射の基盤である。我々はニワトリE8網膜において前後(耳鼻)軸、あるいは背腹軸方向に領域特異的発現を示す分子を網羅的に同定することによってその分子機構に迫ろうと考えた。これまでに前後軸方向に33分子、背腹軸方向に20分子を同定し、その分子機能と相互関係を明らかにする研究を展開してきた。この結果、眼の発生に必須のレチノイン酸を合成する酵素を初めとして、数多くの新規分子を同定した。中でも両軸方向に勾配を持って発現するVentroptinの発見は、両軸方向に対するトポグラフィックな投射が、独立に決定するのではなく、協調的に進行する現象であることを示す、予想外の展開となった。時間が許せば、他のサブグループの成果も併せて報告する。

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