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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  31-31
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GluRδ2欠損マウス及びlurcherマウスは反射性眼球運動に異常を示す
加藤 明1)2), 吉田 盛史1), 平野 丈夫1)2)
1) CREST·JST
2) 京大院·理·生物物理
小脳プルキンエ細胞に選択的に発現するグルタミン酸受容体δ2サブユニット(GluRδ2)の生理的役割を明らかにするために、GluRδ2欠損マウス(GluRδ2−/−)及びlurcherマウスにおける反射性眼球運動の特性を検討した。GluRδ2−/−、lurcher共に前庭動眼反射(VOR)に異常があり、またGluRδ2−/−では前庭刺激と視覚刺激の組合せによって生じる反応で顕著な異常が観察された。GluRδ2−/−、lurcher共にVOR及び視運動性眼球反応(OKR)の適応性変化は示さなかった。以上の結果は、VORとOKRの相互作用にGluRδ2が関与することを示唆している。

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