| Calcineurinによる小脳長期抑圧後期相発現の調節
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| | 1) 京大院·理·生物物理 2) CREST·JST |
| | 小脳プルキンエ細胞における長期抑圧(LTD)には転写に依存する後期相の存在が知られている。培養細胞で微小興奮性シナプス後電流(mEPSC)を測定し、脱リン酸化酵素CalcineurinのLTDに対する影響を検討した。Calcineurin阻害剤FK506によって、数時間後にmEPSCが減弱するLTD後期相様の現象がみられた。この減弱はLTDと同様にCaMK阻害剤、転写阻害剤によって抑えられ、条件刺激によるLTDには加算されなかった。今回の結果はCalcineurinがLTD後期相の発現を負に制御していることを示唆している。 | | | |