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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  30-30
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PC12細胞へのNR2A-2D cDNA導入による内因性NR1増加および機能的NMDA受容体の発現
齋藤 豊1)2), 都筑 馨介1), 山田 伸明1)4), 岡戸 晴生3), 三輪 昭子3), 小澤 瀞司1)4)
1) 群馬大·医·第二生理
2) 群馬大·医·麻酔·蘇生
3) 都神経科学総研·分子神経生理
4) CREST·JST
PC12細胞は微量のNR1 mRNAを発現しているが、NMDA受容体機能はほとんど認めない。アデノウィルスベクターを用いたPC12細胞へのNR2A-2Dの強制発現によりNMDA受容体電流応答が観察された。特にNR2AおよびNR2Bの単独導入細胞ではNR1を共導入した細胞と同様の振幅であった。各単独導入細胞のNR1 mRNAは不変であったが、NR1タンパクは増加していた。以上より、PC12細胞においてNR2A-2Dの強制発現は、転写後メカニズムによりNR1タンパクを増加させ、機能的NMDA受容体を発現させたと考えられる。

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