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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  29-29
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海馬CA1及び歯状回シナプスにおけるCa2+透過性AMPA受容体過乗発現時の空間学習
岡田 隆1)3), 山田 伸明2)3), 掛川 渉2), 都筑 馨介2), 飯野 昌枝2), 田中 光一1), 小澤 瀞司2)3)
1) 東京医科歯科大学·難研
2) 群馬大·医·第二生理
3) CREST·JST
海馬CA1及び歯状回シナプスの伝達効率上昇が学習行動に及ぼす効果を検討するため、Sindbisウイルスベクターを用いて、Ca2+透過性AMPA受容体をいずれかの領野のシナプス後細胞に強制発現させた。8週齢ラット海馬スライス標本において、シナプス前線維への高頻度刺激後の応答増大は、いずれの領野の場合も強制発現群の方が大きかった。一方、水迷路課題成績はCA1発現群では向上し、歯状回発現群では低下した。Ca2+透過性AMPA受容体過剰発現の学習行動への影響という点で、CA1と歯状回との機能差が示唆された。

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