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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  27-27
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両生類Xenopus laevisにおけるフェロモン受容体遺伝子群発現の特異性
山岸 公子1), 守屋-伊藤 敬子1)2)3), 市川 眞澄2), 矢崎 和盛1)
1) 都臨床研·超微形態
2) 都神経研·発生形態
3) CREST·JST
齧歯類においてフェロモン受容体をコードすると考えられる3種類のG蛋白質共役型鋤鼻受容体遺伝子群が同定されているが、その機能はまだわかっていない。3種類もの受容体群が存在する意味およびそれら受容体の機能を進化的に探るため、鋤鼻器のプロトタイプを持つと考えられる両生類Xenopus laevisにおける鋤鼻受容体遺伝子ホモログの単離および発現解析を行った。その結果、鋤鼻器における1型2型受容体遺伝子の層状発現は観察されず、ほとんどの鋤鼻神経細胞が2型受容体遺伝子を発現しているなど、2型フェロモン受容体を介したリガンド認識機構がフェロモン受容のプロトタイプである可能性が示唆された。

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