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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  26-26
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マウス副嗅球スライス標本の僧帽細胞ム顆粒細胞間相反性シナプス電流に対する各種グルタミン酸受容体の作用
谷口 睦男1), 椛 秀人1)
1) 高知医大·第一生理
我々はマウハ副嗅球のスライス標本を作製し、nystatin穿孔パッチによるホールセル法を用いて各種薬物の相反性シナプス電流に対する効果を膜電位固定下で解析してきた。僧帽細胞に脱分極刺激を与えると、抑制性シナプス後電流(IPSC)が生じる。このIPSCは、細胞外Mg2+を除去した場合AP5により顕著に抑制される。今回、代謝型グルタミン酸受容体2型(mGluR2)作動薬のDCG-IVで同様の実験を行ったところ、DCG-IVはIPSCを著しく阻害した。一方、Mg2+存在下においてmGluR2拮抗薬であるLY341495を投与するとIPSCの増大がみられた。

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