TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  26-26
[Image PDF (63K)


副嗅球におけるシナプス長期増強とノルアドレナリン
黄 光哲1)2), 椛 秀人1)
1) 高知医大·第一生理
2) CREST·JST
マウスにおけるフェロモンの記憶を支えるシナプスの可塑性は副嗅球の僧帽細胞から顆粒細胞への興奮性シナプスに起こるとの行動薬理学的及び形態学的証拠がすでに示されている。このフェロモン記憶の形成には交尾刺激によって活性化されるノルアドレナリン作動性神経の作用が重要である。演者らは,副嗅球スライス標本を用いて僧帽細胞から顆粒細胞へのシナプス伝達に長期増強(LTP)が誘導されるとの電気生理学的証拠を示してきた。今回、ノルアドレナリンがα-2受容体を介してLTPを促進することを認めた。

[Image PDF (63K)

Copyright (c) 2002 科学技術振興事業団