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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  25-25
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副嗅球初代培養系におけるチロシン水酸化酵素含有神経細胞の分化と鋤鼻神経細胞との共培養による誘導
村本 和世1), 長田 俊哉3), 加藤-根岸 みどり2)4), 守屋-伊藤 敬子2)4), 黒田 洋一郎1), 市川 眞澄2)4)
1) 東京都神経研·分子神経生物
2) 東京都神経研·発生形態学
3) 東工大院·生命理工·分子生命科学
4) CREST·JST
主嗅覚系においては、嗅上皮からの線維入力により主嗅球でのチロシン水酸化酵素(TH)を含有する傍糸球体細胞の分化誘導が調節されていることが知られている。今回、相同の系である鋤鼻神経系で同じような機構が働いているかどうかを、主嗅球、副嗅球および鋤鼻神経細胞の培養細胞、そして嗅上皮切片を調製し、それぞれの組み合わせによる共培養系を用いて検討した。その結果、生体内での適切な組み合わせで共培養したときにのみ、TH含有細胞数の増加が認められ、系特異的な分化誘導機構の存在することが示唆された。

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