| | 岩田 惠理1), 武内 ゆかり1), 菊水 健史1), 森 裕司1) |
| | | 視床下部GnRHパルスジェネレーターの神経活動を指標とする生物検定系を用いて、反芻動物における“雄効果”の原因フェロモンを単離·精製する作業を進めてきた。最近、雄の頭頚部皮脂腺でアンドロジェン依存性に産生される4エチルオクタン酸(4EOA:雄ヤギ特異臭の主要構成成分でそれ自体にフェロモン活性はない)の分解産物中にフェロモン活性の出現することが明らかとなった。このことから、“皮脂腺において産生された4EOAが導管を通り体表に拡散してゆく過程で外気や細菌などの作用を受け分解·変性しフェロモン分子が生成される”という作業仮説を立て、現在その検証を急いでいる。 | | | |