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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  24-24
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ムスカリン性アセチルコリン受容体に結合した低分子リガンド類の構造
濱田 季之1), 廣田 洋1), 古川 浩康2), 武藤 裕3), 横山 茂之1)3), 石黒 正路4), 芳賀 達也2)5)
1) 理研·ゲノム科学総合研究センター
2) CREST·JST
3) 東大·理·生化学
4) サントリー·生有研
5) 学習院·理·生命研
我々は、Transferred Nuclear Overhauser Effect (TRNOE)の解析により、ムスカリン受容体に結合した(s)-メタコリンと(+)-ムスカリンの二面角O-Cb-Ca-Nがgauche型(約+60°)であることを決定した。この立体配座は、薬理学的知見から予想されていたtrans型(二面角O-Cb-Ca-Nが約+180°)とは大きく異なっていた。そこで、X線結晶解析より決定されたロドプシンの構造をもとにして、ムスカリン受容体と(s)-メタコリンの複合体の分子モデルを構築した。その結果、複合体において(s)-メタコリンは、gauche型の方がtrans型よりエネルギー的に安定であることが分かり、TRNOE解析の結果が支持された。

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