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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  22-22
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Pax6変異ラットを用いた嗅球神経細胞の発生機構の解析
野村 真1), 大隅 典子1)2)
1) 東北大学院·医·器官構築学分野
2) CREST·JST
嗅球は脊椎動物の終脳の先端部に位置し、嗅覚の一次中枢として機能する重要な領域である。Pax6の変異マウス及びラットでは、嗅球そのものは発生しないが嗅球様の構造が終脳の側面に存在する。この嗅球の位置異常の原因を探るため培養下で細胞標識実験を行った結果、Pax6変異ラットでは、少なくとも嗅球神経細胞の産生場所は野生型と変化がないが、その移動様式に異常が生じていることが明らかとなった。

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