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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  21-21
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PTPζ遺伝子欠損マウスにおける中枢ドーパミン神経系の機能障害
藤川 顕寛1)3), 渡辺 英治2), 阪口 岳4), 勝浦 五郎4), 服部 聡子4), 宋 文杰5), 野田 昌晴1)2)3)
1) 基生研·感覚情報処理
2) 基生研·形質転換生物研究施設
3) CREST·JST
4) 塩野義製薬(株)創薬研·神経薬理
5) 阪大院·工
受容体型プロテインチロシンホスファターゼPTPζの神経生理学的機能を解析した。PTPζ遺伝子欠損マウスは、中枢ドーパミン神経機能が障害されており、覚醒剤に低感受性であった。覚醒剤投与後、側坐核の細胞外ドーパミン応答は著しく減弱しており、中脳—辺縁系におけるドーパミン神経伝達の障害が示された。野生型マウスの細胞外ドーパミンは、PTP阻害剤の局所投与によって低下するが、PTPζ欠損マウスにおいては、その作用がほとんど認められないことから、PTPζはドーパミン神経伝達の制御に関与すると考えられる。

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