TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  18-18
[Image PDF (56K)


嗅索ガイドポスト細胞の移動制御機構
川崎 能彦1), 平田 たつみ1)
1) 国立遺伝学研究所
モノクローナル抗体lot1で染色されるlot細胞は、マウス胚発生期に終脳の予定嗅索領域に配列し、嗅球からの軸索をガイドする神経細胞である。lot細胞は胎生9.5∼10.5日に終脳背側の新皮質領域で分裂した後、終脳表層を予定嗅索領域に向けて腹側方向へ移動する。この細胞移動を制御する機構について解析を行った結果、1)予定嗅索領域の背側には腹側へ向かって勾配を持ったlot細胞の誘引作用が存在すること、2)予定嗅索領域の腹側の領域にはlot細胞の侵入を阻害する機構が存在することが明らかとなった。

[Image PDF (56K)

Copyright (c) 2002 科学技術振興事業団