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研究領域「脳を知る」のシンポジウム “脳神経科学の最先端2001”  12-12
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視標の目立ちやすさがヒトの追跡眼球運動の初期過程に及ぼす影響
両眼間転移

橋本 幸紀1)2), 末広 和代3), 小高 泰1), 三浦 健一郎3), 河野 憲二1)2)3)
1) 産総研·脳神経情報研究部門
2) 筑波大学
3) JST·CREST
視標の目立ちやすさが追跡眼球運動の初期過程のゲインを増すことが、以前の我々の研究によって示された。今回、我々は、5人の被験者に対して、この効果の両眼間転移について調べた。その反応は、cue条件において、どちらの眼にcueが表示されたかによらず同じように、no-cue条件より有意に大きかった。この結果は、追跡眼球運動の初期過程における目立ちやすさの効果は、両眼からの入力を受け取る中枢経路によって行われていることを示唆する。

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