| 社会実験地における循環複合体のシステム構築と環境調和型技術の開発
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| | | | 循環複合体研究では循環型の技術システムを提案し, 試行する過程で新たな技術課題を発見するとともに, その解決の社会経済的, 制度的課題とともに, その技術体系を実践的なアプローチを通じて明らかにした. 社会実験地を対象とする実証研究を通じて, 新たな循環技術の稼動状態を展示, 見学に供することで技術開発と交流に寄与することができた. くわえて社会経済的, 制度的な課題に対しては, 循環社会を形成する制度のデザインを提案することによってブレークスルーを見出した. すなわち, 工業製品と有機食品, 都市構造物の3つの指標財について, 社会実験地での企画と試行, 評価を通じて産業社会の課題を明示したことに研究の特徴がある. 製品の経路に沿って環境マネジメントを構想する製品連鎖アプローチと組織あるいは地域の代謝アプローチによって技術体系とそれを支える社会システムを明らかにした. その上で, 循環複合体を構築する行動を支援するダイナミックな企画, 試行, 計画のサイクルを提示していることが研究の成果となる. | | | |