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第2回領域シンポジウム予稿集 環境低負荷型の社会システム Social Systems for Better Environment Performance  1-6
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都市交通の環境負荷制御システムに関する基礎的研究
岩田 規久男1)
1) 学習院大学経済学部
本研究の目的は、経済的インセンティブ手段と新しい交通システムの導入とを結合することによって、交通に起因する混雑と汚染を削減するような都市交通システムを開発することにある。経済的インセンティブ手段とは、混雑税や汚染排出税などによって、混雑や汚染による外部不経済費用を汚染者に負担させようとするものである。他方、電気自自動を用いた新しい交通システムは、汚染排出物をもっとも効果的に削減することを可能にする。しかし、電気自動車は高コストのために現在ほとんど普及していない。したがって、それを普及させるためには何らかの経済的インセンティブ手段が必要である。そこで、本研究では、電気自動車の開発とともに、次のような問題を研究する。
(1)経済的インセンティブ手段の導入によって都市交通システムと土地利用はどのように変化するか、(2)その結果、交通に起因する混雑と汚染及びそれらによる外部不経済費用はどれだけ削減されるか。これらの研究を通して最終的には、最適な交通政策を提案する。本研究は、「環境低負荷型の交通システムを研究するグループ」と「電気自動車を開発するグループ」とに分かれている。前者はさらに、「マクロ的、ないしは部分均衡論的に研究するグループ」と「首都圏の交通システムに注目して分析するグループ」とに分かれる。以下、グループごとにこれまでの中間成果を報告する。

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