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第1回領域シンポジウム予稿集 環境低負荷型の社会システム Social Systems for Better Environment Performance  73-78
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微生物を活用する汚染土壌修復の基盤研究
矢木 修身1)
1) 国立環境研究所
世界各地でトリクロロエチレン(TCE)、テトラクロロエチレン(PCE)、1,1,1-トリクロロエタン(TCA)およびPCB等の有機塩素化合物や水銀、6価クロム等の重金属による土壌·地下水汚染が顕在化し大きな問題となっている。有機塩素化合物による地下水の汚染対策として、主に地下水の揚水·ばっ気や土壌ガスの真空抽出等の物理化学的技術が用いられている。しかしながら、これらの処理法は、費用が高いことや有害物質を分解し無害化する技術でないため、より安価でかつ無害化処理技術である微生物を活用して汚染を修復するバイオレメディエーション技術の開発が期待されている。しかしながらバイオレメディエーション技術は新技術であるため、技術の有効性と安全性に関する基盤研究がほとんどなされていない。本研究では、土壌·地下水汚染で大きな問題となっている有機塩素化合物および重金属の汚染に対し、それぞれのケーススタディとしてクロロエチレン類および水銀化合物類を中心として取り上げ、バイオレメディエーション技術を用いて汚染を修復する際のブレークスルーすべき以下の5つの課題について基盤的研究を実施する。

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