| 社会実験地での循環複合体のシステム構築と環境調和技術の開発
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| | | | 本研究は3つの意図的に選ばれた社会実験地での部分複合体の循環形成の技術を開発し、その効果を評価するものである。ここから、環境低負荷を判断する評価プロセスを抽出し、環境技術のデザインとともに一般化を試み、途上国を含めた具体的な対象地への適用をおこなう。第一の産業工場循環研究では、藤沢市の荏原製作所藤沢工場を対象として、地域の住工一体型再構築を支援する地区循環システムをつくり、同時に、逆工場を核とした広域製品回収再資源化と循環CALSから構成される広域製品循環システムをつくる。 第二の都市集積更新研究では、地区スケールの都市開発にともない発生する環境負荷を時間·空間的にみてトータルに削減する代替案を設計し、その評価を支援する地区環境計画システムを、大阪中之島西部地区を対象としてつくる。 第三の農工連携循環研究では、有機物を還元する農場とそこで収穫した農産物を活用したフードシステムによって食糧と有機物の安定な流れの面から産業社会の変革を図る複合体を構築し、コープこうべの流通と農場のシステムを対象に評価する。 ここでは、住宅や都市のユーザーの空間形成に注意しながら、選んだ3つの指標製品と2つの負荷のあり方を提示することとしている。3つの指標製品とは、前近代から続く重要な農産物、近代の機械工業製品、そして情報化社会の情報機器であり、2つの負荷とは、地球環境問題の中核をなす二酸化炭素と、物質的効果が資源循環や土地利用にも及ぶ廃棄物を取り扱っている。(循環複合体研究プロジェクトのURLは、http://rio.env.eng.osaka-u.ac.jp/ccp/ccp.htm) | | | |