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第1回領域シンポジウム予稿集 環境低負荷型の社会システム Social Systems for Better Environment Performance  61-66
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新世代型低負荷環境保全技術による廃棄物のエネルギー化·再資源化
野池 達也1)
1) 東北大学大学院工学研究科
近年, 地球温暖化をはじめとする地球規模環境問題がクローズアップされ, 地球環境にやさしい新世代型科学技術の開発や新しい知的社会システム創造の重要性が強く認識されるようになった. わが国では1980年代後半からごみ排出量が急速に伸びてきている. 一般廃棄物では紙類とプラスチック類の排出量が増大しているにもかかわらず, その再資源化割合は産業廃棄物と比較して極めて低いのが現状である. 特に, 廃プラスチックの増大により燃焼処理を行っているごみ処理施設の耐用年数の低下を引き起こすこと等の問題が生じている. また, 産業廃棄物の50%近くを占めている下水汚泥等の処分も, 埋立処分地が激減していることから深刻な問題となってきている. 人間と環境の調和のとれた知的社会の実現を目指すには, 環境への負荷を最小とする物質循環可能な新世代型環境保全技術が必要不可欠である. 本研究は, エネルギー·物質循環を重視した廃棄物処理技術の開発に焦点を当て, 環境への負荷を最小とする物質循環可能な新世代型環境保全技術を確立することにより, 環境低負荷型社会システム実現の一翼を担おうとするものである. 図-1に本研究の構想を示す.

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