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第1回領域シンポジウム予稿集 環境低負荷型の社会システム Social Systems for Better Environment Performance  47-52
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サンゴ礁によるCO2固定バイオリアクター構築技術の開発
茅根 創1)
1) 東京大学大学院理学系研究科地理学専攻
本研究の目的は, サンゴ礁生態系—物質循環モデルを構築し, これに基づいてサンゴ礁をCO2固定バイオリアクターとして活用する技術を提案することである. この目的を達成するために, 実際のサンゴ礁をフィールドとして以下の調査·研究を実施している.
1)サンゴ礁を類型化して, 基本的な地形·生物·物理過程とその相互関係のモデルを構築する. さらにサンゴ礁の健全度を評価する診断システムを確立する.
2)上記に基づいて, サンゴ礁における物質循環を規定する基本過程を抽出し, CO2とそれに関わる物理·化学量の計測システムを開発する. 典型的なサンゴ礁において, CO2と栄養塩, 有機物循環の連続計測を実施する.
3)サンゴ礁生態系—物質循環モデルを構築し, CO2流量を規定する要因を明らかにして, その制御技術を提案する.

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