| | | | | 18世紀半ばの産業革命以前は、大気中のCO2濃度は約280ppmV(1ppmVは体積比率で百万分の1)でほぼ一定であった。その後上昇し始め、最近は約15ppmV/10年の増加速度で、1998年現在360ppmVに達している。CO2濃度のこの急激な上昇は、化石燃料の燃焼、セメント製造、森林伐採等の人間活動が原因であり、今後のCO2濃度の推移も人間活動からのCO2排出量に依存する。現在考えられるCO2排出シナリオのうち中位の推定では、21世紀の半ばに約560ppmVに達すると見られる。産業革命以前のちょうど2倍になるわけで、その時に植物の生長や生態系はどう変化するか、或いはしないか。これを明らかにするのが、本プロジェクトの目的である。 | | | |