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各種反応プロセスにおける磁気効果に関する研究
Vol. 1 (2000) p.54
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3) 材料プロセスへの応用
福澤 章1), 櫻谷 和之1), 渡邉 敏昭1)2), 岩崎 智1), 小林 能直1)
1) 金属材料技術研究所
2) 現在 富士電機ファーネス株式会社
  コールドクルーシブル溶解法は、電磁力により金属を浮揚した状態で誘導溶解する溶解法で、溶融金属がるつぼに接触しないことから高融点金属、活性金属を溶解する方法として従来から存在したが、その溶解能力は数10g以下で、用途は研究用に限られていた。そのため、当研ではコ-ルドクル-シブル浮揚溶解技術の大型化に努めてきた。その結果、高周波2周波を重畳して対象金属に印加することにより、大量の金属を安定的に浮揚溶解することに成功した。しかしながら、ハードウエアとしての浮揚溶解装置として一応の完成を見たが、次ぎのステップとして材料プロセスとしてその特徴を生かした溶解精製技術の提示が求められてきた。このため、ここではコ-ルドクル-シブルの特性を明らかにするものとして、高融点金属の一つである純チタンの単純溶解おける成分変動の検討、およびフラックスを用いた精錬の可能性について、ステンレス鋼からの燐の除去を対象に検討した結果を報告する。

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