TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


各種反応プロセスにおける磁気効果に関する研究
Vol. 1 (2000) p.20
[Image PDF (623K)] [引用文献


1. 埼玉研究室における共同研究
青柿 良一1)
1) 科学技術振興事業団埼玉研究室 研究主任
  本埼玉研究室は科学技術振興事業団の地域交流促進事業プロジェクト「各種反応·プロセスにおける磁気効果に関する研究」において、事業団、埼玉県、金属材料研究所の共同事業の一環として埼玉県工業技術センター内に平成八年一月に設置されたものである。スタートから五年がたち、ここに無事プロジェクトの終了とともに本研究室の幕を下ろす時期を迎えられたのは、ひとえに関係者皆様のご尽力のたまものと感謝にたえない。そもそも本プロジェクトが開始された時点では、現在ほど新型の超伝導マグネットも広まっておらず、磁気の研究といえば磁性材料の研究がほとんどであり、現在磁気科学の分野に属する非磁性体の関与する研究は、いわば胡散臭い眼でみられるのが常だったといえる。しかしながらこの五年間の歩みをみてみると、この分野もかなり科学としての体裁を整えてきたように思える。われわれの活動が少しでもそのような流れを促進するのに役立ったとするならば、望外の喜びである。本研究室はこの間、四回の研究報告会ならびにシンポジウムを開催して本プロジェクトの成果を公開するとともに、四冊の報告書ならびにプロシーディングを刊行し、全国各地域の研究者の研究交流につとめてきた。昨年、平成十一年十一月には、金属材料研究所と共同で、この種のものとしては世界初の国際シンポジウムを成功裏に開催させることができ、その成果を600ページにおよぶ英文のプロシーディングとして刊行したことも誇っていいことであろう。また同時に、プロジェクトの中核研究拠点として、当研究室独自に磁気科学ならびにその応用技術の基礎を確立することを目標に掲げ、以下に示すようなさまざまな研究·開発を行ってきた。その成果は34報の論文と解説並びに15件の特許申請となって結実している。

[Image PDF (623K)] [引用文献

Copyright(c)2000 科学技術振興事業団