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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 899
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「脳を知る」平成11年度採択研究代表者
「行動制御系としての前頭前野機能の解明」

丹治 順1)
1) 東北大学大学院医学系研究科 教授
Abstract:  研究のねらい:行動発現の統合的処理系としての前頭前野の働きを解明することを目的とする。特に運動前野との機能的連絡を重視しながら研究を進め、行動の時間的·空間的構成における役割を解明する。これまでの研究の概要、成果:生理学的·組織学的·薬理学的手法を用い、前頭前野の運動前野各領域との機能的連絡を調べながらその機能を多面的に解析している。霊長類動物を用いた生理学的実験を多角的に進めており、その一部においてはすでに成果が得られ始めている.特筆されるのは、“複数のルールに基づいた行動選択における前頭前野の役割”に関して重要な発見が得られたことである。今後の見通し:12年度は動物実験用小型MRI撮影装置を導入することにより、研究の一層の進展が見込まれる。

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