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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 781
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「脳を知る」平成7年度採択研究代表者
「脳神経系を構成する細胞の多様性の形成機構」

岡野 栄之1)
1) 大阪大学大学院医学系研究科 教授
Abstract:  研究のねらい:本研究は、脳·神経系の高次機能の基盤となる細胞の多様性の形成機構を、既存の技術をさらに高度に統合した形で駆使し、また独創的、新規的な技術をも開発しつつ、戦略的に解明することを目的とする。神経発生の初期過程を制御する遺伝子産物が、無脊椎動物から脊椎動物まで広く保存されていることを利用し、ショウジョウバエの神経発生過程における細胞の運命決定を制御する遺伝子産物を同定·解析することをスタート·ポイントとし、ショウジョウバエで同定された遺伝子産物の哺乳類相同分子を単離しその機能解析を行い、哺乳類脳神経系を構成する細胞の多様性形成のメカニズムを明らかにする。また、このような神経発生の研究から得られる基本的知見を、近い将来神経変性疾患の治療法開発へと応用する方向で研究を進める。

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